きっかけはパチンコ屋でのバイト中。「河村自動車鈑金塗装」河村満さん

勤め先の事業主が廃業されることになり、その事業を引き継ぐカタチで突如「河村自動車鈑金塗装」として起業することになった河村満さんにお話をお伺いに行ってきました。突如降りかかってきた事業承継をどう捉え、どう受け入れたのでしょうか。
全３回の第２回目。

河村自動車鈑金塗装　河村満さん

では、ここから起業することになった、その経緯についてお聞かせ願えればと思います。
勤め先の事業主が廃業されることになり、その事業を引き継ぐカタチで「河村自動車鈑金塗装」として起業されたと聞いています。
そもそもどういう経緯でここで働くことになったんですか

元々車が好きやったんです。パチンコ屋でバイトしてた時のお客さんの中に（前）社長がいて、「働かせてください」って言ったら「そしたらおいで」で

どうやってパチンコ屋に来る社長が車関係のお仕事しているとわかったんですか？

（前）社長がいつもつなぎ着てパチンコ屋に来てたからなあ。あ、車関係やなって（笑）

それ何歳の時ですか

19歳。その時既に別の会社に就職決まってたんやけど、どうしても車に関わる仕事がしたくて。それから今まで（現在45歳）で26年間やね。
で、会社引き継いだ。

念願が叶って車関係の仕事ができるようになったわけですけれども、働き始めていかがでした？

それがね最初はオートバックス的な仕事だと思ってたんですよ、用品つけたりね。僕はそんなんが好きだったんで。でも、仕事をし始めると全く違う仕事内容で

どんなお仕事だったんですか？

パテを研いだりするような仕事やったんですよ。後は”のうひき”とかね。

のうひき？

引き取り納車。社長の奥さんと一緒に車を取りに行ったり納めに行ったり。最初の5年くらいはずっとそんなんばっかりですわ

5年を過ぎたあたりから色々させてもらえるようになったんですか

そうやねえ。板金なんかは向かいにある会社の人に教えてもらったなあ。わからんとき聞きに行ったら「なんやどないしたんや」言うて教えてくれはったんや。でも、ほとんど見て覚えたっていう感じやね

仕事をしていく中で何か失敗とかありました？

些細なことはいっぱいあるけれども、そんな致命的なものはないですね。強いて言えば、お客さんの車を納車する時に当たったぐらいかなあ。前にトラックが走っていて、そのトラックが薄い板を踏んだらその板が舞い上がって、乗ってた車に当たって

※明日に続きます。

親族外承継は突然に　河村自動車鈑金塗装河村満さん

3-2 仕事を始めたきっかけはパチンコ屋でのバイト中。