一番大きいのは宇治の夜の観光を盛り上げるためです。

紅葉シーズンの昼間は、ものすごい混雑でどこに行っても人でごった返しており、飲食店に入るのに何時間も待たされたり、鳳凰堂の内部拝観も２時間待ちだったり、という状態が起こっています。

夜に来て頂くことで混雑の時間帯を分散することもできますし、晩御飯などで街のお店もご利用頂けます。

また、夜間拝観は、鳳凰堂の修理が終わった４年前から限定的に貸切ではさせて頂いておりました。

そうすると限られた方しかご覧頂けないですし、一般公開をして欲しいというお声も結構頂いておりまして、それにお答えするという意味もあります。

そういった部分も踏まえて昨年に始めました。

去年は初めてでしたし、どれ位の方が来られるか全然予測がつきませんでした。ただ始まってみたらもの凄い反響でした。

外の行列が表門の方から宇治川沿いにずっと続いて、喜撰橋のところを超えてしまって、入場するまで1時間以上待って頂くことになりました。

また、中もごった返していて。鳳凰堂の正面に人だかりができてしまい、押されて人が池に落ちてしまうのではないかと危惧するほど危険な状態で、とてもじゃないですが極楽浄土を感じて頂けるような状態ではありませんでした。

これも目的は二つです。 入場までの待ち時間の列を短くするということと、周りのお店を利用してもらうということです。

18時に開始と言っても皆さん16時半ぐらいに来られて列をつくってしまわれます。先に券を買っておいて頂ければ混雑を緩和できますし、開門時間までの空き時間を使って周りの飲食店でご飯を食べたりとか、買い物をして頂けます。

今年は新しく開発された金色の LED 投光器を使用しています。

これは、金色を美しく見せるライトです。先日、フランスでエッフェル塔を金色にするという企画において使用されたもので、国内では初めて使わせて頂くことになりました。

本尊の阿弥陀如来坐像と、屋根上の鳳凰の金色がより輝いて見えますので、そこにもぜひ注目して下さい。