2019/01/13
今回も京都巽庵 代表の西田 尚武さんからお話をお伺いします。水道工事業から茶団子の開発に軸足を移していかれた様子はどのようなものだったのでしょうか?
まったく何もないところから試行錯誤を重ねながら商品を開発し、何度も断られながら生産委託先を見つけていく様子はベンチャーそのものです。
三室戸のビストロdeナカガワのシェフが友達なんですけど、昔ほうじ茶のアイスクリームを出してくれたことがあって
そのアイスクリームを食べた時に何でほうじ茶の茶団子がないんやろな、という思いがずっと頭に残ってて
ほうじ茶のお茶団子を作って売ったら商売になるんちゃうかな、と思って自分で商品開発してほうじ茶使って茶団子を作ってみたんですよ
商品開発と言っても生産ライン持っておられないですよね?
もちろん手作りで。お茶を煮出したもので作ってみたりとか、ほうじ茶を粉に挽いて作ってみたりとか。そしたら、ほうじ茶は割とうまくできて
ただ、ほうじ茶の茶団子を作ったんですけど、この色のお団子だけが 箱に並んでたり、三つ刺さってても、暗いし、見栄えしないし、面白くなかったんですよ
左から ほうじ茶、抹茶、煎茶
確かに色が濃いので見栄えはしないかもしれません。
それなら誰も作ってない煎茶も作ってみよう ということで。 ただ、煎茶の葉っぱを粉に挽いてやってみたら、抹茶と変わらないようになってしまうんですよ。 これでは面白くないなあと
現状の色は随分薄いです。どうされたんでしょうか?
お茶の葉っぱを煮出して、煮出した煎茶でお米の粉をこねて、お団子を作ってみたら、この色になって、他にもないし、これはいいわと。
それで最後に抹茶の団子を加えられたんですね。
三色でやったら他にないし、インパクトもあるし、これなら今までにない土産物の商品として売り出せるかな、と思いました。
三色団子を作ったパイオニア?
そうです(笑)
元々お抹茶の茶団子しかなかったんですよ。煎茶の団子もほうじ茶の団子もウチが初めて商品化して
商品開発も大変だったと思いますが、材料の確保や生産はどうされたんでしょうか?
生産する時は私の同級生にお茶を作っている生産農家がいたので、そこで相談して。 こういうことしたいから供給してくれるかって聞いて。その時にいろいろ相談に乗ってもらったりしたんですけどね
ただ生産ラインも何もないものやから 、製造を受けてくれそうな会社に行ったんですけど、受けて頂けず。
どうされたんでしょうか?
実は中学校の時の先生が地元で和菓子屋さんをしていたので、 そこへ相談に行ったんです
それでも難しい交渉になったんじゃないですか?
「お団子一本で 商売になるもんではないし、そんな簡単に作れるもんでもない」と断られてしまいました。
でも、何回もお願いに行って
そしたら、「ほなわかった、やってみようか」で試作を作ってもらって、今の商品が売れるような状況になりました。
次回(明日)に続く
屋号 | 京都巽庵 |
住所 | 事務所 宇治市木幡南端23-1 直売所 宇治市宇治又振68-2(不定営業) |
販売店 | 料理旅館 鮎宗 お土産プラザ宿木 お休み処 丸吉 祇園くろちく倭美坐 |
TEL | 0774-31-4100 |
下記直売所での営業は不定となっております。ご了承下さい。
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