それぐらいになってくると工場も手狭やなと思うようになってきました。

会社がこの敷地ではパンクしてしまうわと思って。

このあたりでまとまった土地がないか探すようになったんです。でも、その時なかなかいい土地が見つからなくて

その時にネットでも売れるようになってきてたから、工場と小売の併設してるようなものがほしかったんです。

工場に飴を買いに来られる方も結構おられたんですが、小売を出来るような工場のつくりになってませんでした。

こんなところに来て貰っても、がっかりしてしまうんちゃうかな、と思いまして。 現にそういう声聞いてましたからね。

最初は府道沿いとかで、今の本社工場と平等院店が一緒になったようなものを探していたんですが、その時で家賃80万円位しました。

足元すくむし、そんなんちょっと無理やわ思いまして。

そうこうしてるうちに、工場と小売を切り離した方がいいんかなと思って、平等院表参道にお店を出しました。

工場は8年前かな。

なんやかんや言うて前の社屋でやっていたんですけど、あまりにも狭いところでやってたから違うお客さんの所に商品を送ってしまったり、色々事故が起こるようになって

ウチの柱は卸なんですよ。

ネットショップ等を出してるので小売が中心かと思われるんですけど、日本全国にいらっしゃるお客様の相手先ブランドで商品を作って差し上げる。

お陰様で落ちることはなかったですね。今、スタッフが80名ぐらい居るんですけど、そいつらに夢を語ることが多かったんです。

ですから、売上を落とすわけにはいきません。付いて来てくれてる者に夢を見させているのに裏切るわけにはいかんのです。

当然、そんな簡単にいくことちゃいます。しんどい、しんどいですわ。

食のテーマパーク的なものをね。

辺鄙なところに本社機能置いといて、そこで飴作りの素晴らしさを発信できる拠点を持って。バスがどーんと来て、飴作り体験をして貰うというね。

これを死ぬまでにやりたいと思うねんけどね、無理やろね（笑）