2019/05/18


カテゴリー : 商い
タグ :

「ミヤコパンダ餃子フェスへの無謀なる挑戦」

5-1 チャンスの前髪を掴め!

5-2 協力者の出現。大量の荷物を広島へ送れ!←今日はココ

5-3 レンタル鉄板では餃子がうまく焼けない!

5-4 途切れることのない行列

5-5 民泊滞在で家族のように。そして新たな仕込みへ

 

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ミヤコパンダ 池田 景

ここで少し話を戻して、この餃子フェスの電話がかかってくる1週間前。 私はひょんなご縁から、とある不思議な人のところにいた。 この方、初めてお会いした時に私に
「もうすぐ、お会いできなくなるくらい忙しくなられますよ」と言い切った。

正直それを鵜呑みにもしていなかったし、へぇそうなんかくらいで聞き流していたところもあったのだが、実際フェスの仕込みで、次にお会いするのも困難な状況になったので、その旨をお伝えしたところ
「大丈夫です、自分を信じて突き進みなさいというメッセージが神から来ています。そしてSNSで呼びかけなさい、助けてくれと。そうすればきっと色んな人があなたを助けてくれるでしょう。あなたはここがゴールだと旗を立てるだけでいい。自然とゆかいな仲間たちが集まってきて、成功します」
と言われた。

そして「なんでしょう?その立てる旗は新緑のような、やわらかい黄緑色をしているのが見えます」とも。

 

SNSへの投稿が大反響

・・・宇治や、これは宇治茶の色や・・・。 私は瞬時に新茶をイメージし、きっと宇治の町の人が私の力になってくれるんだと、ある意味思い込みも手伝って確信した。
そしてその晩にSNSで、「餃子フェス出たい、みんな助けて」という内容の記事を書いて公開した。

昨日「いろんなことが同時進行で起こっている」件について、ちょっと書きましたので、その続きです。 事の起こりはたぶん先週の水曜日。(本日日曜日) 朝営業時間中に、1本の電話がかかってきました。 「長いことご連絡せずにすみません。こちら餃子...

ミヤコパンダさんの投稿 2019年3月3日日曜日

 

記事の反響は大きく、たくさんの方から「イイネ」を頂いたり、励ましのコメントをもらった。 お店に来てわざわざ「頑張ってください」とか「応援しています」などと直接声をかけてくださる方もいて、随分と追い風になった。

広島に一緒に行ってくれる仲間も、最初は誰もいないんじゃないだろうかと思ったけど、結果的に10名が名乗りを上げてくれ、そこで締め切った後も「行けますよ」と申し出てくださる方もいた。

以前うちで働いていたスタッフや、心当たりのある調理できそうな人に「玉ねぎ切っていって~」「チーズ削って~」「キャベツ刻んで~」と声をかけた。 驚いたのは、たいていの人が快くそれを引き受けてくれたこと。
包丁持参のうえ来てくれた、普段はパートで調理に携わっているママさんたち。
宇治から大阪に嫁に行ったのに、実家に行くついでにちょこちょこと寄って手伝ってくれる調理師免許のある旧友。
いつも一緒に経営について話している食堂のマスターも、マイエプロンに身を包み、駆けつけてくれた。

思い浮かべるときりがないくらい、たくさんの方が店に来て、買い出しやちょっとした作業を手伝ってくれたり、実家の畑でとれたばかりのキャベツを置いて行ってくれたりした。 この方たちの協力なくして、うちのような小さな店が、餃子フェスのような大規模なフードフェスに出店できることはなかった。当分、足をどこに向けても寝られそうにないので、鳥のように止まり木にとまって眠らないといけないくらい。

 

大量の荷物を広島へ送れ!

しかし問題は山積。 餃子の保管場所や広島への配送方法。 これについては、今でも思い出すとしんどくなるくらい。 世間はゴールデンウィーク真っただ中で、流通は止まる時期。
時間どころか日付指定もできない到着になるとか、帰りの便で積み荷がないならからっぽになったトラックの人件費も払えとか、おたくみたいな少量の荷物では契約できないとか、大量の荷物を確実に送るってこんなに大変なことなのかと思い知らされた。

救いになってくれたのは、いつもお肉を卸してくださっている業者さん。
冷凍保管庫の確保や、できた餃子の配送の立ち合いまで、ゴールデンウィーク中だというのに引き受けて下さって、やっぱ日ごろから業者さんとは仲良くしておかねばならんなーとか、こんだけ世話になるとは、バレンタインに配達のおっちゃんにチョコをあげといてよかったなぁとか、身につまされ勉強にもなった。

同時に、以前は見向きもされなかった業者さんが、まとまった数で仕入れられるといったとたんに見積りだしてくれたり、話を聞きつけてこんなんありまっせと提案してくれる業者さんも現れ、商売の厳しさと面白さ、そして今後の新たなる展開への可能性を垣間見た。

 

次回(明日)に続きます

 

ミヤコパンダ「餃子フェスへの無謀なる挑戦」

5-1 チャンスの前髪を掴め!

5-2 協力者の出現。大量の荷物を広島へ送れ!

5-3 レンタル鉄板では餃子がうまく焼けない!

5-4 途切れることのない行列

5-5 民泊滞在で家族のように。そして新たな仕込みへ

屋号 ミヤコパンダ
住所 宇治市宇治半白19−11
営業時間 火曜~金曜 11:00~14:00 16:00~19:00
土曜 11:00~18:00
定休日 日曜・月曜・祝日
TEL 0774-51-4088

 

 

 

 

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