2019/07/18


カテゴリー : 編集部

宇治の方程式で記事をつくるときに気をつけていることを説明するには、まずこのマトリックスをご覧頂きたいと思います。

マトリックスの縦軸が「取材を受ける側」で上に行くほど「取材を受ける側が話したい」、下に行くほど「取材を受ける側が話したくない」となり、横軸が「ユーザー」で左に行くほど「ユーザーが聞きたい」右に行くほど「ユーザーが聞きたくない」となります。

弊社を含め多くのメディアは記事の作成にあたって、ユーザーの聞きたい情報を中心に発信しますので、このマトリックスで言うと左半分でしかも、左上「何か新しいこと」を中心に考えることになります。特にタイムリーさが活かされるウェブメディアにおいてはこの左上を徹底的に攻めるというのが正攻法であるように思われます。

もちろんこの宇治の方程式でもこの左上の領域を軽視することはありません。ただ、競合が多い領域でもあります。

そこで、宇治の方程式において記事を作成する際、当初から優先順位としてその領域は2番目とすることにしました。では、宇治の方程式にとって優先順位が1番高いところはどこか、ということですが、優先順位が1番高いところは左下の領域です。
つまり、取材を受ける側は本来あまり話したくないけど、ユーザーは聞きたいという領域の掘り起こしです。

例えば、その方がしてしまった過去の失敗や、悩み、弱み、現在進行中のピンチなどです。

(ただ誤解のないように付け加えると、宇治の方程式では、基本的に人の嫌がることを記事にして晒すようなことはしません。お話の中で吐露して下さった内容を本人の了解を得て記事にしますのでスキャンダルなどは扱いません。)

この領域は実は結構穴場なのです。
宇治の方程式にとってもコンテンツとして競合がなく、率直にお話し頂いた場合、多くのアクセスを長い期間に渡って得られる優良コンテンツになります。
また、取材を受けて下さった側にとっても実は多くの共感やファンを得る機会となるのです。

対人関係でも想像してみて下さい。自分の弱みや失敗を率直に語って下さる方を。相手に好意抱きませんか?同じ弱みを抱えていれば強く共感しませんか?
物語でも想像してみて下さい。主人公がピンチに立てば立つほど応援したくなりませんか?

率直に話して下さり過ぎて記事にできないこともありますが笑

反対に宇治の方程式で記事をつくる上で避けるのは、右上の領域、取材を受ける側は話したいけど、ユーザーは聞きたくないという領域です。

例えば、自慢話、愚痴、悪口といったところです。

今まで取材を受けて下さった方で、この領域を滔々とお話になった方はほぼおられませんが、でもまったくないと言えば嘘になります。

と、こんな感じで今回は弊社で記事をつくるときに気をつけていることをテーマにして書きましたが、このマトリックスは「取材を受ける側」を「自分」に置き換え、「ユーザー」を「相手」の置き換えてみると対人関係でも使えると思いませんか?

対人関係において左下の領域を上手に話せる方を「話し上手」、右上の領域を上手に聞ける方を「聞き上手」と言えるのかもしれません。

 

 

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