2023/05/5
「本家かまどや 宇治小倉店」の経営を終え、数年経ったのち再び去年お弁当屋さん「ホットスマミー」を開業されることとなった谷 隼人さん。 空白の数年間何をされていたのか、そしてなぜ再びお弁当屋さんを、しかもフランチャイズ店としてではなく、ご自身のお弁当屋さんを開業することにしたのか、聞いてきました。
谷 隼人さん
ご縁があって、全く異なる業界でお世話になってました。
どれぐらいその異なる業界に従事されていたんですか?
だいたい3年間です。
自分が今まで経験したことのないような毎日で、それぞれの地域でたくさんの方と繋がりを頂きました。
ではなぜ再びお弁当屋さん始めることになったのでしょうか?
また戻ってくることは、本当に全く考えてなかったんですよ。3年間はそのお仕事に没頭させてもらっていました。 でも、色んな巡り合わせで、再びお弁当屋さんをした方がいいかも、と思うようになりまして。
一度「自分のお弁当屋さんを」と考え出すともう止まらなくなってきて。
とは言え、前職に関わる中では、お世話になった方も多くて、簡単に決断できるものではありませんでした。 仕事をしながら、誰にも相談できない日々を過ごしていましたが、最後は、「もう今しかない!」と
そこまで気持ちが昂るということは、以前経営されていた「本家かまどや 宇治小倉店」では、何かやりきれていない思いがあったんですか?
めっちゃありました。
それはフランチャイズ店の良さでもあったんですけど、 やはり出来上がったものがくるじゃないですか。 本当は自分達はもっとこういう風にしたいのに、それはできない、という葛藤がありまして。
こういう調理をしたら、もっとこれは美味しくなるのにとか、なんかこれって自分の味じゃないよなとか、モヤモヤ感がずっとありました。
確かにフランチャイズ店には、経営を効率化できるメリットと、自由に経営判断できないデメリットがありますね。
しかも、小倉でオグザニアなどの地域活動などをやっていると、付き合いも増えるじゃないですか。 そこで周りの飲食で頑張ってる人達を見ていると、やはり自分の好きな味を出しておられて・・・
それを見てて、なんかこうモヤモヤしたものが常にありました。開業当初は父親について一緒に始めましたが、父も亡くなり母も病気でお店から離れてから益々「自分の弁当屋」をやりたいという気持ちが強くなりました。
そうだったんですね
ですから、自分で弁当屋をやろう、と思った瞬間に、「炭火を使ったお弁当」というコンセプトはすぐ出てきました。
炭火を使ったお弁当を提供したいというのは、かまどやをやっている時から思っていたことでした。
そういった経緯もあり、 今回ご自身のお弁当屋さん「ホットスマミー」を開業されました。
ただ前と大きく違うのは、フランチャイズ店ではないという点です、そこに不安はありませんでしたか?
正直言って、ありました。
なぜなら、「あの店美味しいよな」って、自分が思っていたお店でも、次にお店の前を通ったら別の店に変わってることなどザラにあります。
個人経営のそういう弱さ、難しさ、というのは感じていましたので。 この小倉で再びちゃんと受け入れて頂けているのだろうかという思いは、今もあります。
準備の段階では、そういった不安をどう乗り越えられたのですか?
かまどやを離れた後の3年間本当にお世話になった色んな方がいますので、しっかり挑戦しないと申し訳ないなと思いました。
そして、その挑戦を受け入れてくれた家族の存在もあります。
ただ一時コロナで工事が止まってしまって、「今何したらええんやろ」「俺にできることなんなんやろ」みたいな期間が割と長くありました。
準備すらできない期間があったわけですね。その期間はどうされていたんですか?
勉強のために何か食べに行くとか、家で試しに料理を作ったり、子供の世話をしてました。
あと、自分の勘を取り戻すために知り合いの飲食店でアルバイトもさせて貰いました。
再び起業するとご家族に伝えたとき、反応はいかがでした?
嫁と元々出会ったのが、僕がかまどやでイベント出店してる時だったんですけど、僕が楽しそうにやってる姿が印象にすごく残っていたみたいで、「そっちに戻ったらいいんちゃう、わかった」という感じでした。
次回に続きます
店名 | ホットスマミー |
場所 | 宇治市小倉町南堀池103-14 |
営業時間 | 10:00-14:00 17:00-21:00 |
定休日 | 火曜日 |
TEL | 0774-26-3772 |
ウェブサイト | https://hottosu-mommy.com/ |
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再び起業されるまでのこの数年間、どのようなことをされていたのでしょうか?