2019/04/9
カテゴリー : 商い | アート文化
タグ : 女性起業家 | 宇治
全て革(レザー)で制作されたオリジナルデザインのバッグ、小物、インテリア雑貨などが揃うタイニースプラウトさんにお伺いし、代表の小堀香織さんからお話を聞いています。
どうしても男性が多くなる職人の世界ですが、小堀さんはどのような経緯を経て革製品の制作を始められることになったのでしょうか?そして、いかに技術を高められたのでしょうか?ターニングポイントは叔父様に商品の不備を助言されて涙が止まらなくなったことと仰います。
販売管理ソフトのインストラクターをした後、役員秘書をやっていまして全く違う仕事をしていました。
でも、その時からずっと革が好きで、趣味としてずっとやっていたんです。
革製品を制作することになったキッカケなどあるのでしょうか?
最初、雑誌に書いてあったテープを継ぎ合わせて鞄を作るようなことをやってみたら、すごく上手にできて、それが始まりでした。
ですけど、そこから苦しみの連続で(笑)
なかなか革は大変で、何回も諦めそうになりましたけど、でも、革がすごく好きで
どこか職人さんのもとに修行に入られたことはなかったんですか?
育児も介護もしていましたので、そういうのは全然ありませんでした。
そういう道はデザイン性のある特殊な方しか行けないと思っていたんで、平々凡々と弟子入りとかもなく、10年ぐらい独学でやっていました。
10年も独学ですか。本当に革がお好きだったんですね。
2年だけちょっと基礎を習う機会があったので習ったんですが、教えてもらえることが嬉しくて。
ただ、教えてもらうにも限界があったので吸収できるところはして、その後はまた独学で。
当時はインターネットとかもなかったんで「なんでこれができないのか」と思ってグッチを分解したりしていました。でも接着剤とかまでは分からなくて
デザインの学校とか行けたら本当に良かったなと思うんですけど。自分に自信がないままやっていますね
そんな時から女性が革製品の制作をされるのは、多分変わっていますよね。
革屋さんとか行っても、よく「姉ちゃん変わってんな」とか言われました。
工房みたいなところまで上がらせて頂いて、こんな機械がいるんやでとか教えてもらいました。
でも、全然使い物にならないような機械も騙されて買いましたね(笑)
色んな経験を経ながらご自身で少しづつ技術を高めていかれたわけですか?
グッチ風のカバンを素人の時につくって、それを海外に持って行ったら税関で「これグッチですか」と言われたんですよ。
「すごく可愛い」と海外の方に言って貰って、喜んで帰ってきたんです。
でも、家具職人の叔父から、私のそのカバンを見たときに「ここがあかん」というのを初めて助言されたんです。
分かっていたんですけど、ミシンが駄目でどうしてもできなくて。
素人でやっている時は皆が褒めてくれるので、ストレートに助言されたら涙が止まらなくて。 そこから機械も必死に探して、自分の作品もガラッと変わりました。
製品の制作も大変だと思いますが、それを販売するのもまた大変ではなかったですか?
最初の頃は友達が欲しいと言ってくれることが多かったので、それで作ることが多かったと思います。
あと、保育園のバザーでウルトラマンの中古のおもちゃを売ってる横で鞄を売ったこともありますね。その時、1日で結構な売り上げ上がりました。
いつかお店出したいなっていう思いが芽生えていったきっかけですね。
次回(明日)に続きます
屋号 | タイニースプラウト |
住所 | 宇治市宇治妙楽28 |
営業時間 | 10:30-18:00 |
定休日 | 火曜日・水曜日 |
TEL | 0774-24-3525 |
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