うちの親父は指物師として京都の老舗の家具屋さんで家具づくりや店舗の内装の仕事をしていました。

ですから、うちの家族は元々、木とか道具とかに接する機会がありました。

ただ、うちの親父は僕が10歳の時に亡くなってしまいました。

ですが、 DNA のせいなのか、大学は建築専攻してその道に進むことになりました。 大学は夜間でしたので、昼間は設計事務所で働いてました。

大学を卒業してからは、現場をもっと知りたいと思うようになって、そこから大工になったんですよ。

うちの親父の弟子だった人のところに行って、大工の仕事を教えてもらいました。 そして、それから数年して独立しました

27歳の時で、それから40年です。

一銭もないところから始めました。うちは二代目ではなく初代ですし、親父は、早く死んでますから。

宇治の広野町です。

僕と嫁さんとあと大工で。当時は新築の仕事なんか、なかなか来ないから、色んなことやりました。

お金ですね（笑）

運転資金を持ってやっていたわけではなかったので、大変でした。ただ僕は仕事には恵まれてました。

全然仕事がないということはありませんでした。人から紹介してもらったりね。応援してくれる人が多かったな。