2019/06/2
鵜匠の沢木万理子さん最終回です。
宇治では、平成26年に日本で初めてウミウの人口孵化に成功しており、人口孵化でうまれたウミウはウッティーと名付けられています。翌年以降、毎年ヒナが誕生し現在9羽のウッティーが育ち、これが放ち鵜飼への挑戦へと繋がっています。
ウミウの人口孵化については教科書のない取り組みであり、知識、技術の獲得に苦慮されていますが、ここまでしっかり歩を進めてこられています。
平成26年に初めて鵜が卵を産みました。
従来、茨城県に野生のウミウを捕獲する専門の方がおられて、その方に捕獲してもらった鵜を各地の鵜匠が飼いならして鵜飼に使う、ということをしていました。
ウミウは結構神経質な鳥で、今までは飼育する環境では卵を産まないと言われていましたし、私もそう思っていました。
そんな繊細な鳥なんですね
ですが、平成26年に、1組のつがいができて卵が生まれて
生まれたこと自体が驚きだったんですが、初年度は孵卵器も簡易なものだったにも関わらず、たったひとつの有精卵から孵化してくれました。
翌年以降も卵が産まれるように、産める環境をつくったり、卵を温める技術であったり、未成熟なひなを育てる技術など専門家の方からアドバイスを頂きながら、以降人工孵化を試みています。
では最後に、今後こんなことをしたいとかもしあれば
ウッティが生まれたということがひとつ大きな転換点となりました。 ウッティを育てていく中で、放ち鵜飼というあらたな試みに向けて今、取り組んでいます。
放ち鵜飼?
鳥の習性として、目が見えるようになって初めて動くものを見たとき、それを親と認識するんですね。
ですから人工孵化でヒナの時からずっと私たち人間が育てていると、私たちを親と思っているんですよ。
そんな習性があるんですね
通常の鵜飼でしたら綱をつけて操るんですけども、ウッティたちの場合は私たちの方に戻ってくるので、綱なしで首のところだけくくっておくんですよ。
綱もないのに首だけはくくっておくんですか?
鵜飼は、鵜の首の付け根を紐でくくることで、捕った魚が喉にたまり、それを鵜匠が吐かせます。
放ち鵜飼プロジェクトとして、この4年間、まずは人工孵化で生まれる鵜をある程度の数まで育てよう、という取り組みをしていました。そして去年くらいからは放ち鵜飼のトレーニングを始めています。
近い将来に夏の夜の鵜飼とは別で新たな鵜飼、「放ち鵜飼」も皆さんに見て頂けるよう取り組んでいるところです。
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宇治では、日本で初めてウミウの人口孵化に成功しています。