2019/07/24
今回は「BOOKS & FOLKART ナナクモ」さんにお伺いしオーナーであり写真家の森善之さんからお話を聞いています。 人懐っこい表情で、ゆっくりとした間合いで話して下さる様子に魅了されているお客さんも多いのではないでしょうか。
そうですね、10年ぐらい前に作りました。
僕は写真家なので日本の地方に行くことが多かったんですけど、それをずっと続けていたら、自分の中でコンテンツみたいなものが溜まっていって
伝えたいことですか?
そう、伝えたいこと。
例えば山というコンテンツであったり、商店街というコンテンツであったりが溜まっていったんですよ。
昔、写真の専門学校の講師を2年ぐらいしていたんですが、ちょうど東京で事務所を始める頃に、その時代の学生さん達が何人か東京に出て来ていて、みんなフリーになるとかそういうタイミングが重なったんですよ。
伝えたいコンテンツが溜まっていたのと、周囲のタイミングが合致した?
それなら皆でシェアできるような事務所を僕が用意するから、そこを起点にして皆でやって行ったらどうだろうという話になって。
「実はこんなこと考えてるんやけれど」とジャパングラフの企画を説明して、溜まっていたコンテンツを、僕一人でやるということではなくて、何人かで手分けして、やりたい人がいたら手を上げてくれへん?という形で
それでこんなコンテンツをやってみたいというのが、皆それぞれ出てきたので、それぞれが取材してもらって、それを取りまとめて本にするというスタイルで、10年ぐらい前から始めたんですよ。
仕事でお金はある程度稼げても、なかなか自分の表現とかしきれない部分があるし
「JAPANGRAPH」は今何号まで発行されているんですか?
今8号です。次9号は石川県で去年の秋から取材を始めて半分ぐらいは進んでいるんですけど今年の冬雪があまり降らなかったんですよね。もうひと冬粘ろうかなと思っています。
頻度はどれぐらいで発行され ているんですか?
大体1年に1冊ぐらいのペースで発行してるんですけれど。前の号が1月に発行してますんで石川も秋に出したかったんですけど、もうひと冬粘って来年の2月3月ぐらいでもいいかなと
「JAPANGRAPH」の流通はどのようにされてるんですか?
今は直接取引をさせて貰っている書店さんが宮城あたりから沖縄ぐらいまで30店舗ぐらいあります。
出版した時点でそういうところから注文を貰って、直接送るというスタイルでやっているんですよ。
京都でしたら恵文社さんとかホホホ座さんとか COCON 烏丸の中にある精華大学がやっているアンテナショップがありましてそことかね。
コンセプトがしっかりしている本屋さんが多いですね。
大手の出版社の本を扱っている本屋さんは、流通業者が重要な役割を握っていますので、そこに乗せないと流通させられないし、仮に乗せられても、毎日何百種類という本が送られてきますので、一週間とか10日店頭に並べても動かなければ即返品になってしまいますんで。
そういう所では僕らの本は難しいです。小さな本屋さんは僕らの本を丁寧に扱ってくださいますので。
京都のそれらの本屋さんでは、陳列に際してもしっかりプレゼンテーションされていて、本に対する愛情を感じます。
そういう本屋さんと付き合っていくのが一番いいなと思います。
お取引はどうやって開拓されたんですか?
紹介もありますし、例えば島根の号を作った時には島根に行くじゃないですか、そういう時にたまたま見つけて、こういうものを作ってるんで置いて貰えませんかというような感じで。
次回(明日)に続きます
屋号 | BOOKS&FOLKART ナナクモ |
住所 | 宇治市宇治妙楽144 |
営業時間 | 12:00~17:00 金・土・日曜・祝日 |
TEL | 0774-21-8118 |
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ナナクモは「JAPANGRAPH」という雑誌のコンセプトショップということですが、「JAPANGRAPH」というのは森さんが始められた雑誌なんですか?