ウチが得意としているのはダンプ、主に重量物を積まれるトラックを架装、カスタマイズしていくんです。
補強したりとかダンプの場合やったら、荷物がこぼれないように飛散防止装置をつけたりとかしていくんです。

トラック架装の何でも屋みたいなところはあります。お客様は色んなお仕事されてますんで、その色んなお仕事に対して使い勝手がいいように、ほぼほぼ手作りで架装していくという。トラック付属部品の何でも屋という感じです。

ジャンルで分けると二次架装というジャンルなんです。 ディーラーさんと一緒に仕上げていくという感じです。

そうですね。特にステンレスを極限まで光らせるギンギラギンに磨くやつなんかはね。

これはトラック架装の方から派生したものです。ウチの装置でいけるんちゃうかということで。

ウチは、普段ダンプカーとか悪路を走る車に携わっていますんで、溶接技術が要求されるんです。あと、ギンギラギンですね。ステンレスを極限まで光らせた状態のものを折り曲げて溶接する。 この溶接、光物というウチの二つの強みをもってこっちの業界に入っていきました。

そうですね。15年くらい前ですね。

飛び込みからいきました。ツテとかもたどりましたけど。

最初は見積もりもどれ位で出したらいいかもわからなかったです。こちらが１万円くらいかなあ思って出しても、相手から「そんなん４千円くらいやで」と言われたりしました。 それを言われたときに、トラックの仕事って美味しい仕事を貰ってたんやなあと思いました。（笑）

仕事の質的にはお客さんに喜んで貰えました。トラックの方で良いものつくろうとしてやっていたことが、こちら製缶板金でも役立つんやなと思いました。

はい。仕事はとれました。ただ、トラックの仕事に比べたら安いので、これを取り過ぎると会社の経営が上手く行かなくなるんです。これをどうしたら良いのかとは考えます。

どうやったら高い仕事ができるか、ということで製薬会社の装置をつくったりもしています。トラックをつくるときの半分くらいの（ステンレスの）磨き方で持っていっても、えらい喜んで貰えました。

ピカピカの装置から出てくるお薬の方が良いものように感じるんですね。