ここの事業所自体は平成24年5月です。今年の5月で丸7年です。

一般的な言葉でいうとデイサービスで法律上の正式名称で言うと地域密着型通所介護事業所というものになります。

朝、お年寄りの家にウチが迎えに行って、昼間ここでお風呂に入ったり、ご飯食べたり、レクリエーションをして過ごされて、またお送りして帰られるというものです。

日中を過ごすサービス、デイサービスです

元々、病院のリハビリテーション科で、理学療法士として10年白衣を着ていました。

最後の方は責任者など色々やっていたんですけど、訪問リハビリという地域の仕事もしたいなと思って思い切って病院をやめました。

その後、老健施設に所属した後、ここを始めました。

いくつかきっかけはあります。

病院を辞める時は自分でやろうと思っていなかったんですけど、老健施設に行ってデイサービスに興味を持つようになりました。

見学とかに行くようになったりして、どうすればできるのかなあって調べ出したら、「自分で出来るんちゃうやろか」と思うようになりました。

あと、今もうちの法人のサービスの一つにしているコーチングを勉強するようになって、

ちょっと「一歩踏み出していいんちゃうか」「そんな大変なことじゃないやんな」みたいに自分の中で捉え方が変わって、やる必要があるならやってもいいんじゃないかと思えるようになりました。

そして、一番大きかったのが、老健の中に認知症棟というのがあるんですけど、その責任者の男性のスタッフさんがアンケートを職員に向けて取られたんですよ。

その一番最後の設問に「あなたはあなたの地域で認知症の方に何ができますか」という質問がありました。

僕はこの隣の町内に住んでるんですけど、その地域に認知症の人に俺何ができるんやろうって考えたんですが、その時、「今の僕には何もできません」って書いたんですよ

その彼に「その質問に本気で書いてくれたのは森田さんだけでした」って言われました。「他の人は何となく書けそうな答えを書いてあったんですけど」と言われて。

そしたら、自分の中でその問いが頭の中に残ってしまったんですよ

何ができるかなと思って

興味を持ってきたデイサービスをするのも地域の人のためになるし、認知症キャラバンメイトになって認知症サポーター養成講座という国の政策でやっていることをできる立場になって、認知症の啓発活動すると地域の認知症の人のためになるなと思って

それを柱にして始めたいな、と思って始めたんです。