料理の世界に入ったそもそもの始まりは学生時代にうちの親がここで喫茶店してたことです。学生やったんでちょっと手伝ってほしいと言われてホールで運ぶだけやってました。 注文は母親が作っていて。

でもね、見ていると段取りが悪いんですよ。で、こうした方が早くできるんちゃうかとか言ってると、「できもせんくせに」言われて、「じゃあやるわ」言って厨房入ったんが始まりです。

大学卒業した後は、独立したかったので色んなお店を転々としました。居酒屋行ったり料理屋行ったり

30歳のときです。 母親がやってた喫茶店を閉めて、ここで始めさせてもらいました。本当は近くで別に始める予定だったんですけど、そん時に銀行がつぶれたんですよ。

うちの親と取引のある信用金庫があって、そこからお金を借りる予定だったんです。でも潰れてしまいまして。
手付金も払ってたんですけど、引き継いだ信用金庫から融資がおりなくなって。
結局、うちの親と相談して、母親が喫茶店をやめてここで始めることになりました。

ちょっと信じられませんでした。最近ならありえるのかもしれませんけど当時は信じられませんでした。
でも結果的に良かったのかもしれません。僕が入るはずだった物件に他の人が入って商売始められたんですけれどもうまくいかなかったみたいですから。

いや独身でした。独立してから結婚しようと決めてたんで

多分結婚したら反対されるだろなと思いまして（笑）。子供でもいたら独立する一歩が踏み出せないだろうなとも思いまして。